シュレティンガーの猫と僕の世界

2006年7月12日妄想白書♪神楽堂

僕は、アパートの扉を開けると、部屋へと入る。
一人暮らしのじめっとした部屋。
窓には全てカーテンで閉ざされ、外の明かりは入ってこない。
外の景色を目に焼き付けるかのようにじっと見た後、扉を閉めた。

もうここは、僕の世界。
外の世界とは隔離された世界。

シュレティンガーの猫を知っているだろうか?
量子力学で時たま出てくる死んでるか生きているか分からない猫のことである。
僕は、それを聞いたとき、思ったんだ。
僕は、シュレティンガーの猫なのだと。

僕もこの部屋の中で、生きているか死んでいるか分からない。
僕が外に出るか、誰かが観察にやってくるかするまで、誰も僕が生きているか死んでいるか分からない。
だから、僕は、シュレティンガーの猫なのだと。

【後書きというか注釈というか…】
量子力学でいうシュレティンガーのとは、1/2で毒ガスが発生する装置と一緒に箱に猫を閉じ込めると外からはその猫が生きているか死んでいるかが確立でしか分からないので、1/2で生きていて、1/2で死んでいる猫なんだとか。
で、人が観察することによって、確立が決まる。
つまりは、生きている猫なのか、死んでいる猫なのか決まるというようなものらしいです。

Posted by ともやす