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猫と偽善者

2005年4月12日つれづれなるままに日暮神楽堂

 この前、多磨霊園に花見に行って来ました。
 花見といっても、桜の木の下で宴会をしたのではなく、桜の木を眺めながら散歩しました。

 そこで私は、ダンボール箱に入った一匹の母猫と沢山の子猫を発見しました。
 子猫は、みな、まだ目が見えてないのではというくらい小さかったので、もしかしたら、野良猫がダンボール箱の中で子供を産んだのかもしれないし、生まれてすぐ捨てられたのかも、分かりませんが。

 で、そのまま去る事ができなかったので、とりあえず、手持ちの食料にあったBigチョコバーなる駄菓子を置いてきました。


 だけど、食べる気配はあまりなかったです。
 確かに、猫が駄菓子なんて食べないかもと思いつつも、手元にある食べ物はそれくらいでしたし、とりあえずは、それを置いて多磨霊園の出口に歩いて行きました。

 桜も見たし、散歩もそこそこして疲れてきたし、もう帰るぞー。だったんですけど、やっぱり先ほどの猫が気になります。
 駄菓子なんか置いても食べないよなぁ、やっぱり。
 などと考えている内に、どこかでキャットフードでも買って来ようと思い立ちました。
 で、とりあえず、多磨霊園の周りは詳しくなかったのですが、野生の勘で、なんとなくコンビニか商店でもありそうな方向へ向かい。
 発見したコンビにで、キャットフードを買って、猫の元に戻り、Bigチョコバー(一口もつけられてませんでした)を回収して、代わりにキャットフードを置いてきました。


 キャットフードは、食べてくれたので、まぁ、良かったのかな。とは思い帰路につきました。

 が、まぁ、キャットフード買うときから感じてはいましたが、俺って偽善者だなぁ~と、内心苦い思いでした。
 私は、偽善者なので本当の善人の考える事はわかりませんが、たぶん、本当に善人だったら、とりあえず餌をあげて自己満足するんじゃなく、きっと自分で拾って飼って上げたり、他に飼ってくれそうな飼い主を探したりするのかもしれないな。などと思っちゃいました。
 んー、餌をやらないで、そのまま放置すれば、寝覚めが悪いだろうと思って、餌をやる事にしましたが、そうしたらしたで、まだ足りないみたいな、寝覚めの悪さが付きまとった花見でした。

 私は別に善人になりたい訳じゃありませんが、それでもやっぱり、ぐっすり眠りたいですし、寝覚めが悪くなりそうなのは、嫌ですね。
 かといって、気づかず、知らずなら良いのかと言われると、それとも違うかもしれませんが、まぁ、自分でいうのもなんですが、こーゆーのは、深く考えても切りが無いかもしれないですね。

 とりあえず、偽善者で良いので自分がすっきりするように生きてみたいものです。

Posted by ともやす