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猫とまたたび(その2)

2005年3月28日こだわりかも神楽堂

猫にまたたびと言うくらい、猫はまたたび好きである。
またたび以外にもイヌハッカというものもあるらしい。
で、ふと気になった。

 

またたびって、どうして猫が好きなんだろう?
とりあえず、またたびの主成分を調べてみることにした。

 

主成分:マタタビ酸、ビタミンC
マタタビ酸;精神安定効果があり、神経の機能を高める効果があるとされる。
効用:がん・かぜ予防、精神安定、冷え性改善
主成分:マタタビ酸、マタタビラクトン、アクチニジン、(鎮痛作用)、ポリガモール(利尿作用)
効能:★強壮、鎮痛薬として、神経痛、中風、リュウマチ、腰痛、利尿、強心、温身の作用
『味紀行』より※リンク切れです
猫だけにではなく、漢方にもなるし、結構、凄いやつみたいである。
では、その主成分のどれが猫に効くのだろう?

 

マタタビ果実の中性物質にマタタビラクトン、塩基性物質にアクチニジンというのがあります。
このマタタビラクトンとアクチニジンがネコを引きつける不思議な物質だということが、近年、大阪市立大学の目(さかん)教授のグループの研究でわかったそうです。
『猫とマタタビの不思議』より※リンク切れです
とりあえず、成分が分かったところで、これが猫にどう作用するのだろうか?
マタタビラクトンなどは、神経を麻痺させる作用があり、動物の体内に入ると、まず大脳がおかされて運動神経が麻痺し、さらに脊髄、延髄が麻痺して眠気を催すと言われます。
『猫とマタタビの不思議』より※リンク切れです
マタタビ酸が、ネコの脳を麻痺させるためです。ネコがマタタビを好むのは、発情期のネコの尿によく似た臭いを発するためだと言われています。
『島根県自然観察モデルコース』より※リンク切れです

 

脳が麻痺すると聞くと、いまいちな気がするが、人間がアルコールを飲んだ後みたいな感じなのかもしれない。
ちなみに、またたび関連で面白そうなのを、ちょっと。

 

「またたび」という名前は、確かに変わっている気もする。
で、その名前の由来らしい。

「また旅ができるから」という説と、アイヌ語からきたという説があります。
マタタビの虫に食われて凸凹した実が亀の甲に似ているので、アイヌ語の亀の甲の意味である「マタ・タムプ」がなまってマタタビになったというのです。
『猫とマタタビの不思議』より※リンク切れです

昔の有名なお話しにも、またたびは登場してくるようだ。

滝沢馬琴が、「南総里見八犬伝」で、負傷した猫が、土中に百年埋もれていた、刀の鞘がマタタビ製であり、その鞘を用いて猫が傷を癒したという記述があります。
『猫とマタタビの不思議』より※リンク切れです

ずいぶんな、猫好きである。
またたびの鞘を持ち歩いたりしたら、後ろからぞろぞろと猫がついてきそうである。
俺も機会があったら、それくらい大きなまたたびを持って散歩してみたい気もするが。

海外では、またたび同様、猫の好きな草木らしい、イヌハッカ(キャットニップ)。
マタタビはアジアの東北部だけに自生する植物(『猫とマタタビの不思議』より)らしいので、海外では、またたびよりポピュラーなのかもしれない。の猫が好きな主成分らしい、ネペタラクトンも調べてみた。
だが、日本ではあまり普通でないのか、あまり猫とネペタラクトンについての詳しいのが見つけられなかった。残念。

 

しかし、一つ面白いのがあった。

 

蚊のための防虫剤は通常以下のどれかの有効成分を含んでいる:DEET、キャットニップの製油成分ネペタラクトン(Nepetalactone)、シトロネラ油あるいはユーカリ油からの抽出成分。
【出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』蚊の害と駆除】より※リンク切れです

 

蚊の防虫剤には、猫の好きなイヌハッカの主成分が入っているものがあるということらしい。
ということは…、
猫が蚊取り線香の周りで、走り回っている姿を想像すると、ちょっと可愛いような、楽しいような。

 

犬は雪の中で走り回り、猫は蚊取り線香の周りを走り回る。
なんて、ちょっと楽しそうである。

Posted by ともやす